正月の旅行は寒いところに行くのは嫌なので、赤道付近か南半球が
多くなりますが、既に行ったところも多く、今回はなかなか行き先が
決まりませんでした。
「ペルーにしようか?」
「20時間以上も飛行機に乗ってるのはイヤや。タヒチぐらいやったら
いいけど」
「タヒチの海でボーっとしてたら、勉強せなあかんという強迫観念に
かられるからイヤや。なんの気分転換にもなれへん。タヒチだけじゃなく、
イースター島まで行くんやったらええけど」
「モアイ以外なんにもないやんか」
「ほんだらマダガスカルは?」
「シャワーもろくに浴びられへんとこはイヤや。まだ行ってへんとこと
いったら、ミャンマーかタスマニアやなぁ」
「ミャンマーは受験前の来年においといて。しゃーないなぁ、ほんだら
タスマニアで手ぇ打とか」
「司法試験を受験する来年も、まだ旅行に行こうとしてるか?!」
「ムム、正月の旅行は30年来の習慣になってるので…」
てな根拠の薄い言い訳をしながら、結局タスマニアに決めました。
タスマニアはメルボルンの南、北海道より一回り小さい広さの
南氷洋に浮く島です。州都ホバートから海岸沿いに沿って、有名な
世界遺産クレイドルマウンテンまでほぼ1000km、レンタカーで回ってきました。
サラマンカマーケット。土曜日だけ開催されるホバートで一番にぎやかなマーケット
入港を知らせる信号所があったネルソン山から見るホバートの町
世界遺産、ポートアーサー流刑場跡
タスマニアはシドニーに継ぐ歴史を持つ場所で、イギリスからの囚人の
流刑地として利用されてきました。タスマニアの多くの町や道路は囚人達に
よって建設され、発展してきました。
囚人は、政治犯はもちろんのこと、十代の少年まで様々。少年たちは
過酷な児童労働の中、ひもじさに耐えかね、コッペパンひとつ盗んで、
懲役16年!まさにマルクスが資本論を書き、オリバーツイストが描かれた
時代の話です。
独房を覗き込んだ途端に咳が聞こえて、ちょっと鳥肌ものでした。
ポートアーサーへの途中にある、風と波の侵食でできたタスマンアーチ
リッジモンドにあるリッジモンド橋
これも囚人が作ったオーストラリアでもっとも古い橋。
建設当時、過酷な作業監督官を囚人たちが川に落として
殺したという伝説を持つ橋で、夜な夜な幽霊が出るとの噂。
でも日中は、なんとも麗らかな田園地帯でした。
スワンシー、オイスタービーチ
スワンシーは、牡蠣の養殖で有名。タスマニアオイスターは、
とってもミルキーで1ダースでもペロリ。
ここの牡蠣は1950年代に日本から輸入したとのこと。
地元の人もフレッシュオイスターが大好き
スワンシーにあるモーリスストア。1838年から営業
フレシネ国立公園。右上奥にかすかにワイングラスベイが見える
鯨を探してる人が結構いた
ピシェノのロッジ。敷地内に夜中ペンギンがやってくる
フラッシュがたけないので、実際のペンギンは撮れませんでした
ペンギンが上がってくる浜
ペンギンの足跡
魔女の宅急便のパン屋のモデルになった、ロスビレッジベーカリー
ロングフォード。豪農の屋敷、ウェルマーズエステート
やっぱり牧畜で稼いでいたよう
ティマバレーにある世界最大のラベンダーファーム
ティマバレーで一番大きなワイナリー、バイパーズブルック・ヴァインヤード
もう閉店だと、門を閉めるのをオーナーがわざわざ待ってくれていた
オーストラリアで3番目(シドニー、ホバートに次ぐ)に古い町、ローンセストン
ローンセストンの町のすぐ西側にある、カタラクト渓谷
一路、グレイドルマウンテンへ
制限時速は110km。すれ違う車も少なく、
ちょいちょいワラビーやポッサムが路上で事故死している
もうすぐクレイドルマウンテン
刻々表情が変わる世界遺産クレイドルマウンテンとダブ湖
ここは南半球、夏なのに、あまりにも寒い!セーターも
フリースもカッパも、あるだけの物を着てハイキング。
まるで雪ん子のようだと言われた。マ、可愛い表現だから許そう。
さぁ、ブッシュウォーキング
ダブ湖周遊のウォーキングコースは、クレイドルマウンテンの中でも
もっともポピュラーなコース。群生する植物も素晴らしい。
パンダニ
駐車場でハリネズミと遭遇!
デビルズアットクレイドルで保護されている、タスマニアンデビル
名前のわりには可愛い。
タスマニアンデビルは、1996年に初めて報告された顔面が
ただれてくる伝染性のデビル顔面腫瘍によって、10年間で30%
まで激減し、現在、絶滅が危惧されています。タスマニアでは
何箇所かでデビルの保護施設があります。
だけど、うなり声は地の底から聞こえてくる悪魔の声のよう。夜中キャンプ中、
この声を聞いた開拓者たちはきっと震え上がったに違いない
ワラビーの足をがっつくタスマニアンデビル
やっぱり肉食なんや!
超人気のクレイドルマウンテンロッジ
部屋のそばまでワラビーが
ロッジの敷地から行けるキリングビリーの森
なんとも神秘的
クレイドルマウンテンから引き返し、再びローンセストンへ
ローンセストン空港。麻薬犬が大活躍
一路メルボルンへ
タスマニア
Comments
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私の中学でも、先日、44年ぶりに有志だけが集まって中学のプチ同窓会をしました。先生がお元気なうちに、正式な同窓会をしようということになっておりますが、中学時代の同級生ともなりますと、消息が分からない人が多いですね。
個人情報を保護することは、プライバシー保護にとって当然必要であり重要なことですが、社会的に個人を認識する氏名や住所、連絡先等、すべて伏せることが個人情報を保護する最善の方策だとは、私は思いません。
いき過ぎた「個人情報保護」によって、災害のときにクラスの名簿や連絡網さえなく、避難が混乱したといったことが問題になったりしておりますが、調査業という業に携わっていますと、あまりにも「個人情報保護」が叫ばれて以降、履歴書詐称が横行し(出身学校や前職の在籍確認等がとりづらくなっているので、嘘八百を書いた者が勝ちとなったり)、新規取引の場面でも身元確認がとりづらくなってきている(従来はこういったケースでは、堂々と住民票等を申請し、本人を公証する手段として使われてきましたが、今やどこの誰か分からない人と取引しないとならなくなり、怖くて紹介ではない新規取引は萎縮する傾向にあります)のを目の当たりにいたします。
そういう意味で、現在の「個人情報保護制度」をこのまま遂行すれば、検証する手立てがまったくなくなり、日本社会は嘘をついた者勝ちになってしまうのではないかと、心ある調査業者の仲間達と心配しております。
現在、いき過ぎた「個人情報保護」は、包丁を凶器として殺人事件が起こったから、包丁すべてをなくしてしまえと言っているのと同じです。包丁すべてをなくしてしまうのでなく、包丁が誤った方向に使われることを阻止する方策を考えるべきだと感じています。
ところで、防大58期様は、中学の同窓会が40年ぶりという年齢面を考えると、実際に防大58期卒ではないですよね? ちなみに、私の弟は防大22期卒です。
始めまして、中学の同窓会が40年ぶりにありまして、その中で消息が途中で切れている人がいます。どうさがしても見つかりませんでした。今個人情報がいわれています。