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浮気調査は…(1) | 秘密のあっ子ちゃん(138)

これは平成6年より大阪新聞紙上にて連載していた「秘密のあっ子ちゃん」に掲載されたエピソードより抜粋したものです。なお、登場人物は全て仮名で、ご本人の許可を得ております。

当社の社名は「初恋の人探します社」。ですから依頼内容は皆さんご想像の通り、「初恋の人は今どうしているか」から始まり、二回目•三回目の相手が(数を重ねてもあくまで”恋をした”ということですのでお間違いなく)「元気かどうか、幸せかどうかを知りたい」。はたまた「南方戦線で一緒だった戦友を探してほしい」といった『心に残っている人』の人探し調査(所在調査)が圧倒的に多いわけです。
そうした心温まる話はおいおい紹介していくとして、しばらくは探偵業務の真骨頂であります浮気調査について話を進めていきたいと思います。
といっても当社は思い出の人探し」が主体ですから、浮気調査そのものは依頼総数からみればそれほど多くありません。
が、それでもチョイチョイ、問い合わせが入って来ます。
そこで、依頼者の話をじっくり聞いて、と言いますか、依頼者の話はたいていアチコチ飛びますので、じっくり聞くしかないわけです。そして、彼女の状態が(たまには「彼」である場合もあります)ご主人の浮気や浮気への疑惑のために食がのどを通らない」夜も寝られない」といった精神的にも肉体的にも限界に近い深刻な状態の時にはまずお受けします。
浮気の調査依頼をすべて二つ返事で引き受けるわけではありません。半分までとは言わないまでも、当人の「思い過ごし」のケースも結構多いのです。
ご主人(あるいは「奥さん」)の行動パターンに耳を傾けていると「これは本物だナ」とか、「それって思い過ごしじゃないの?」ってなことはだいたい判断できます。
「思い過ごしだろうな」という時に『女房心配するほど亭主モテもせず』なあんてことは当然、口が裂けても言えません。「もう少しじっくりとご主人の様子を観察されて、それでもおかしいと思われたら、もう一度お電話ください」とチェックポイントも怠りなくアドバイスします。
そうすると、何例かは平穏な生活に戻られるようです。私としては、余計なことを言わずに黙って依頼を受けとけばよかったと後で思ったことが、一度ならずありましたが…しかし、その一見ビジネスチャンスを逃すようなことを言うのには、ワケがあります。 浮気調査を引き受けるかどうか、慎重に見極めるには理由があります。
あれは昭和六十三年の暮れのことでした。依頼人は茨木市で美容院を経営する四十六歳の女性で、ご主人は四十八歳になる公務員。二人の間には子供はいません。
(と言っても、当社は依頼人のプライバシーに対しての守秘義務は絶対に守りますので、どの人のケースなのかを特定できないよう に、シチュエーションなどはすべて変えてあります。その点は悪しからず…)
彼女が言うにはこうでした。主人の浮気は今回が初めてじゃなく、実は三年前にもありました。相手は子供が二人もある女性でそのころちょうど離婚したらしいんです」
最初は『相談に乗ってあげていただけだ』と言いつくろっていたご主人でしたが、結局、浮気はバレてしまったといいます。
「私の兄がその女性と別れさせたんです。主人は『もう二度と会わない』と約束してくれたので安心していたのですが…。最近帰りの遅い日が多なったし、給料もあまり入れない。絶対、あの女とよりが戻ったに違いないんです」
それ以外にも、彼女が夫の浮気を確信したという理由をいくつか並べ立てた上で結局、「浮気の証拠をつかんでほしい」ということだったんです。

<続>

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