先月末から今月初めにかけて来日されていたダライ・ラマ14世の講演が、
舞洲アリーナで開催されました。仏教の話も、ダライ・ラマ自身にも
興味があったので行ってきました。
会場に入るには、金属探知機で身体検査とX線で持ち物検査をされ、
ペットボトルは没収。国際線の飛行機搭乗並みの厳重な警備体制。
会場内の各ドアには2名ずつ警備員が配置され、法王の後ろには
SPが常に張り付いていました。
少し前のニュースでダライ・ラマ法王日本代表部事務所には
サイバー攻撃が非常に多いというニュースが流れていましたが、
これだけSPがつくだけでも、法王の動きにはかなり制約になる
だろうなと思いました。
会場は超満員。
ダライ・ラマ14世は韓国には入れないようで、彼の話を聞くため
だけに韓国からたくさんの人がやってきていました。
オレンジのユニフォームは、皆韓国から
法王の話を聞くために来日した人たち
政治的な話はできないと前置きがあり、高野山大学の
招聘ともあって、第一部の話の内容は仏教について、
とりわけ般若心経についてでした。
法王はテレビインタビューなどでは英語で答えているので
何語で喋るのかなと思っていましたら、中国語で喋っておら
れました。
通訳の女性も丁寧に訳して、仏教知識もかなり持って
おられて、分かりやすいものでした。
10時開演ということだったので、午前中で終わるだろうと
勝手に心づもりして行きましたら、昼食をはさんで第2部があり、
休憩時の廊下
第2部は、東日本大震災を受けて、「困難を生き抜く力」と
いう内容の講演でした。
その後の質疑応答には、一挙に40名ほどの質問者が並び
(某電力会社の説明会とは違って、やらせ質問ではないのは
明らかでした)、法王は、時間の許す限りひとりひとりの
質問に、正面から向き合って丁寧に答えられていました。少し
厳しい指摘もありながら、それでも懐の深さが感じられる
返答でした。
法王を見ていて、慈悲ということが少し分かったような、
自分自身の人間修養がまだまだだと思い知らされた、
ちょっとピリっとして有意義な一日でした。
ここ数日で結構寒くなってきたので、
ふかふか布団が心地いいニャア。
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