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奥さんの家出の理由は・・・(2) | 秘密のあっ子ちゃん(70)

これは平成6年より大阪新聞紙上にて連載していた「秘密のあっ子ちゃん」に掲載されたエピソードより抜粋したものです。なお、登場人物は全て仮名で、ご本人の許可を得ております。

 「ご主人が暴力を振るう?」スタッフにとっても初耳でした。
 「で、今は東京のどの辺に…“避難”されているんでしょうか?」
 「いや、そこまでは勘弁して下さい。もう、仕事に戻らないといけませんので…」彼はそう言うと、スタスタと店の内部へ入っていきました。 記事を読む

奥さんの家出の理由は・・・(1) | 秘密のあっ子ちゃん(69)

これは平成6年より大阪新聞紙上にて連載していた「秘密のあっ子ちゃん」に掲載されたエピソードより抜粋したものです。なお、登場人物は全て仮名で、ご本人の許可を得ております。

 ある夜、私が残業のために事務所にいると、一本の電話が入ってきました。それは中年の男性の声で、かなり切羽詰まったものでした。
「お宅とこは家出なんかも探してくれはるんか?」 「はい、ご家族のご依頼の場合はお探しさせていただいておりますが」私が答えます。「娘さんか、息子さんが家出されたのですか?」
「いや、子供ではなくって、家内なんです」 記事を読む

天涯孤独の私に祖母が?(1) | 秘密のあっ子ちゃん(67)

これは平成6年より大阪新聞紙上にて連載していた「秘密のあっ子ちゃん」に掲載されたエピソードより抜粋したものです。なお、登場人物は全て仮名で、ご本人の許可を得ております。

 秋が始まろうとする頃やって来られた二人は、七十才前後の男性と四十代後半の女性でした。二人は父娘のように見えました。 女性は小柄で、いかにも「働き者」といった人で、少し垢抜けない印象を与えましたが、とても素直な心の持ち主のように思われました。 記事を読む

満員電車の「押し込み」係(2) | 秘密のあっ子ちゃん(66)

これは平成6年より大阪新聞紙上にて連載していた「秘密のあっ子ちゃん」に掲載されたエピソードより抜粋したものです。なお、登場人物は全て仮名で、ご本人の許可を得ております。

 彼女の定期券を拾い、駅長室で「念のため、自宅に連絡しておいてあげたいのですが」と申し入れた彼は、許されて定期券購入控を見せてもらい、彼女の自宅へ電話を入れました。応対に出た彼女の母は「わざわざ有難うございます」と感謝してくれました。 記事を読む

満員電車の「押し込み」係(1) | 秘密のあっ子ちゃん(65)

これは平成6年より大阪新聞紙上にて連載していた「秘密のあっ子ちゃん」に掲載されたエピソードより抜粋したものです。なお、登場人物は全て仮名で、ご本人の許可を得ております。

 今回は二十三才の青年が、一目惚れした女性にコンタクトの代行をしてほしいと依頼してきた時のお話をしましょう。
 彼は三週間程前に当社へやってきました。彼は先方の名前も住所もそれに電話番号まで知っていました。 「彼女のことを随分よくご存じなんですねぇ?」
 当社のスタッフが聞きました。  記事を読む

結核の私を看病してくれた彼女(2) | 秘密のあっ子ちゃん(64)

これは平成6年より大阪新聞紙上にて連載していた「秘密のあっ子ちゃん」に掲載されたエピソードより抜粋したものです。なお、登場人物は全て仮名で、ご本人の許可を得ております。

 二人が結婚を約束していたと言っても、それは二人の間だけのことで、彼女の両親はそのことを全く知りませんでした。
娘の帰りが連日遅いのを不審に思った両親は彼女を問い詰めました。良家の子女である彼女がこれほど遅く帰宅することは今までになかったからです。両親は結核患者の看病をしていると知って驚愕し、彼女を一歩も家から出さないようになりました。 記事を読む

家族同伴で…(2) | 秘密のあっ子ちゃん(62)

これは平成6年より大阪新聞紙上にて連載していた「秘密のあっ子ちゃん」に掲載されたエピソードより抜粋したものです。なお、登場人物は全て仮名で、ご本人の許可を得ております。

 「彼の連絡先はもちろんですが、今、どんな仕事をしているのか、独身なのか既婚なのか、付き合っている人がいるのか、そういうことも知りたいんです」
 彼女は「結婚」ということも考えている様子でした。
 彼のことについて彼女が分かっていたことは、彼が以前勤務していた職場と実家が池田市辺りであるということだけでした。 記事を読む

闘病を支えてくれた看護婦さん(2) | 秘密のあっ子ちゃん(60)

これは平成6年より大阪新聞紙上にて連載していた「秘密のあっ子ちゃん」に掲載されたエピソードより抜粋したものです。なお、登場人物は全て仮名で、ご本人の許可を得ております。

 その調査過程で、彼女のことをよく知っている紹介所を二ケ所見つけることができましたが、いずれもが彼女は既に辞めていて、現在の連絡先は分からないということでした。
 私達は引き続き、受話器を握ります。 記事を読む

闘病を支えてくれた看護婦さん(1) | 秘密のあっ子ちゃん(59)

これは平成6年より大阪新聞紙上にて連載していた「秘密のあっ子ちゃん」に掲載されたエピソードより抜粋したものです。なお、登場人物は全て仮名で、ご本人の許可を得ております。

 秋も深まったある日、当社に一通の葉書が届きました。
 「…私事ですが、十年程前にわたしが入院した折に非常にお世話になった看護婦さんを探して欲しいのです。会って心よりお礼を申し上げたいのです。其の方が今どうしているのか、永年心残りになっています。佐藤様をお訪ねします予定日と都合の良い大体の時間、地下鉄御堂筋線心斎橋駅よりの道順をお教え下さい。着手金もお知らせ下さい」 記事を読む

病弱だった彼女(2) | 秘密のあっ子ちゃん(58)

これは平成6年より大阪新聞紙上にて連載していた「秘密のあっ子ちゃん」に掲載されたエピソードより抜粋したものです。なお、登場人物は全て仮名で、ご本人の許可を得ております。

 高校時代、あたかも幼なじみであったかのように仲が良かった彼女。病弱だった彼女を一生懸命に世話したという依頼人(31才)はこう言いました。
 「初恋?初恋と言えば初恋になるのかもしれないけど…、 記事を読む