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結核療養所にて | 秘密のあっ子ちゃん(34)

これは平成6年より大阪新聞紙上にて連載していた「秘密のあっ子ちゃん」に掲載されたエピソードより抜粋したものです。なお、登場人物は全て仮名で、ご本人の許可を得ております。
数多くの思い出の人探しの調査依頼を受けていると、中には懐しく心地良い記憶だけではない人もいます。確かに、その出会いは素晴しかったのですが、若気の至りと言いますか、自分の対応がひどく相手を傷つけたのではないかと悔い、それをずっと気にかけておられる人もいるのです。
二ケ月程前に依頼されてきた六十三才の男性もそうでした。 記事を読む