このページの先頭です

名前が分からなくても・・・ | 秘密のあっ子ちゃん(44)

これは平成6年より大阪新聞紙上にて連載していた「秘密のあっ子ちゃん」に掲載されたエピソードより抜粋したものです。なお、登場人物は全て仮名で、ご本人の許可を得ております。

たずね人の調査というものは、探したい人の情報ができるだけ沢山ある方が探し易いということは当然のことです。無論、氏名は一番のポイントとなります。
しかし、そうは言っても、世の中には様々な事情を持っている人がいる訳で、「どうしても気になる」という人の名前が分らない場合もあります。では、この「名前が分らない」という場合は、調査は不可能であるかと言いますと、努力次第で案外判明させ得るケースもあるのです。
今回の主人公は二十七才の女性です。彼女は神奈川県在住で、通勤途上や買物によく横浜の地下鉄街を利用しています。 記事を読む

阪神大震災に被災した女優さん(2) | 秘密のあっ子ちゃん(43)

これは平成6年より大阪新聞紙上にて連載していた「秘密のあっ子ちゃん」に掲載されたエピソードより抜粋したものです。なお、登場人物は全て仮名で、ご本人の許可を得ております。

 彼の希望は彼女と直接接触したいというのではなく、彼女の無事を知り、もう一度彼女の舞台を見たいということでした。 記事を読む

阪神大震災に被災した女優さん(1) | 秘密のあっ子ちゃん(42)

これは平成6年より大阪新聞紙上にて連載していた「秘密のあっ子ちゃん」に掲載されたエピソードより抜粋したものです。なお、登場人物は全て仮名で、ご本人の許可を得ております。

今回の主人公は五十一才の男性です。
彼は今年の一月十五日、友人に誘われて大衆演劇を見に行きました。商業演劇にしろ新劇にしろ芝居というものに、彼はこれまであまり興味を持っていませんでした。 記事を読む

いじめの記憶(2) | 秘密のあっ子ちゃん(41)

これは平成6年より大阪新聞紙上にて連載していた「秘密のあっ子ちゃん」に掲載されたエピソードより抜粋したものです。なお、登場人物は全て仮名で、ご本人の許可を得ております。

そんな時、彼(21才)が彼女に声をかけてくれました。
「どうしたの?このごろ元気がないみたいだけど」 「友達がサークルを退めてしまって淋しいんです。彼女と私は共通するところがありましたから…」
彼女はそう答えました。 「僕じゃだめ?」 記事を読む

いじめの記憶(1) | 秘密のあっ子ちゃん(40)

これは平成6年より大阪新聞紙上にて連載していた「秘密のあっ子ちゃん」に掲載されたエピソードより抜粋したものです。なお、登場人物は全て仮名で、ご本人の許可を得ております。
彼女は十九才。文学部二年の女子大生です。
彼女は入学間もなく、大学のあるボランティアサークルに入りました。そこで二年先輩の彼と出会いました。 記事を読む