これは平成6年より大阪新聞紙上にて連載していた「秘密のあっ子ちゃん」に掲載されたエピソードより抜粋したものです。なお、登場人物は全て仮名で、ご本人の許可を得ております。
二人が結婚を約束していたと言っても、それは二人の間だけのことで、彼女の両親はそのことを全く知りませんでした。
娘の帰りが連日遅いのを不審に思った両親は彼女を問い詰めました。良家の子女である彼女がこれほど遅く帰宅することは今までになかったからです。両親は結核患者の看病をしていると知って驚愕し、彼女を一歩も家から出さないようになりました。 記事を読む